Reports レポート

ニフティクリエイティブデザイン部の部員が参加した、「セミナー」や「展示会」のレポートです。

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日付- 2012年07月09日

【ぴよぴよ通信第8回】AD関本明子さんについて

ぴよぴよ通信
ひよこデザイナー2人が日々勉強しているデザインのこと、展示のレポートなどをお届けするレポートです。


今回は私が気になるアートディレクター(AD)、「関本明子さん」についてご紹介します!
彼女は、私が大好きな渡邊良重さんが卒業された「ドラフト」という会社で、働かれているADさんです。

【目次】
■関本明子さんの作品に出会う
■イラストが得意、だけど敢えて封印、その理由
■自分自身を客観的に判断する力


■関本明子さんの作品に出会う

関本さんの存在を知ったのは、デザインノートのインタビューに取り上げられていたのがきっかけでした。

主なお仕事としては、WAONのADなどをされています。

また、私が彼女のお仕事の中で一番好きなのは
「もてなす悦び展」という展示のディレクションです。
女性らしく、華やかで、品が良い、そんなセンスに憧れます。

他にもベネッセや靴のブランド卑弥呼などの大手会社のADなども勤める
私からするとちょうど10歳年上、35歳の女性です。


■イラストが得意、だけど敢えて封印、その理由

関本さんはもともと、緻密な作品を描くイラストレーターとして評価されている方でした。
例えばこんなイラストです。

ところが最近は、あえて描く事を封印しているそうです。
その理由について、こうお話されていました。

「私の絵は、アイデアの道筋を立ててディレクションすれば、
ある程度技術がある人なら(誰でも)描ける場合もあります。
だから今、そういう絵が欲しい時には(人に)任せるようにしています。」

イラストは、あくまでも全体を形成するための“パーツ”。
パーツに注力するよりも、ADとしてプロジェクトに関わるメンバーとのコミュニケーションや指揮する事、
まとめあげる事の楽しさに魅力を感じているそうです。

インタビューの最後は、こう締めくくっています。

「もちろん描く事自体は好きで、やめるつもりは全くない。
だけど、今は、一枚(のイラストを)描いているうちに
3つの(ADの)仕事ができるからディレクションに徹する。」


■自分自身を客観的に判断する力

彼女は、自分自身で高クオリティのイラストを生み出す能力を持ち備えた反面で、
「イラストはあくまでもパーツ」と言い切ってしまう潔い視野も持っています。

そして何より、自分のイラストについても
「アイデアの道筋を立ててディレクションすれば、
ある程度技術がある人なら描ける場合もある。」
このようにばっさりと評価を下しているのです。

彼女の、自分自身への評価は、淡泊かつ現実的な視点に思われます。
しかし、この現実的な視点で自分を判断できる能力こそが
ADとしての彼女を伸ばす才能なのだろうと感じさせられます。

モノ作りを仕事にしていくにあたり、自分の才能を甘やかす事なく客観的に判断し、
そこで初めて情熱を燃やす重要性を考えさせられました。

私はまだ、自分の作るモノに対して、良い部分も悪い部分も含めて、きちんと客観的になれていません。
このあたりを、情熱を維持しながらも判断していけるようになりたいです。

緻密なイラストの世界と華やかで素敵で広がりのあるプロジェクトの世界。
この両面を持ち備えた彼女の作品を、みなさんぜひ一度見てみてください。


出典:デザインノート No.40 「女性アートディレクターの世界 」より