Reports レポート

ニフティクリエイティブデザイン部の部員が参加した、「セミナー」や「展示会」のレポートです。

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担当-

日付- 2012年07月09日

【ぴよぴよ通信第9回】 「座禅体験」に行ってきた

ぴよぴよ通信
ひよこデザイナー2人が日々勉強しているデザインのこと、展示のレポートなどをお届けするレポートです。


今回は私が体験してきた座禅教室についてのレポートです!

【目次】
■座禅体験参加のきっかけ
■座禅教室レポート
■自分の定点観測地点を見つける


■座禅体験参加のきっかけ

おかげさまで、お仕事が楽しい毎日…!
しかしその反面、毎日の刺激が余りに多く、なんだか自分に向き合う暇もなしに、
毎日が怒濤のスピードで流れている気がしてならない今日この頃の私に、
「座禅」というキーワードが飛び込んできたのは、とある朝の情報番組でした。

座禅を通して体と心を落ち着かせられるというお話だったのです。
私も、私自身を落ち着かせたい…!

「仏様が私を導いている気がしてならない!」という思いのもと、
早速座禅体験に参加してきました。


■座禅教室レポート

私が参加してきたのは、世田谷区にある龍雲寺会館で開かれている教室です。

費用は500円で、教室の最後には軽いお菓子とお茶もいただけます。
時間は2時間くらいで、開始30分ほどはお坊さんから教えを受け、
残りは時間を区切りながら、みんなで一斉に座禅を行うという内容でした。

参加者はざっと20名程度、半数以上の方が中高年くらいの方で、
「今日が初座禅!」という方が多いようでした。

私も初座禅だったわけですが…
座り方や姿勢の維持の仕方などいろいろと興味深い点がありました。

中でも一番印象的だったのは「目は閉じてはいけない」という点です。

お坊さん曰く「空想は簡単だが、座禅では瞑想をしなくてはならない」とおっしゃっていました。
空想は簡単かつ楽しいですし、そのうち気持ちよくなって居眠りをしてしまう人が続出してしまいます。
しかし座禅はそれではいけません。
目を開き、現実の世界を見つめ、己を律しながら、悟りを開かないといけないというような意味だそうです。
確かに仏像も、目をうっすらと開けていることに気付かされます。

また、気がつくと無意識に姿勢が悪くなってしまったり、呼吸が乱れてしまったりと、
自分自身で律し続ける難しさも改めて感じさせられました。


■自分の定点観測地点を見つける

教室の最後に、お坊さんが参加者にお話をしてくださいました。

「座禅は自分の定点観測地点」だというのです。

毎日、同じ時間に同じ姿勢で心を静めて座禅をすることで、
自分自身を常に同じところから見つめることができる。
それはいつしか、自分自身を客観的に見える軸ができてくる。
そして今度は、周囲が見えるようになる。
周囲が見えるようになると、自分の「芯」ができてくる…
というような内容です。

また、その一方で野球のイチロー選手のお話もありました。

イチローはバッターボックスに立つとき、毎回ある一定の動作(挙動、姿勢など)を行う中で、
心身のリラックスを得、来るべき投球に集中している。
イチローは「野球のプロ」であるからこそ、
座禅のような「静」の中ではなく、バッターボックスに向かう「動」の中でも、
自分を見つめる定点観測地点を見つけている…
とのお話でした。

上記のお話を聞いてくる中で、自分が座禅に対して、「落ち着かせたい」などと、
如何に浅はかに参加していたことに気付かされました。

本当に大切なことは、
「イチローのやり方を真似てバッターボックスに立つ」ことや
「お坊さんの真似をして座禅をする」ことではありません。

自分の毎日の動作に、意識的になり、儀式的になり、
自分の日々の移ろいや変化に敏感になれるかが大切だと思うのです。

そしてあらゆる動作の中でも特に、
「自分は何のプロでありたいか?」という目指すべき自分の姿の中に、
より敏感に、儀式的になって「自分の定点観測地点」を見つけていくことで、
本物のプロになれるのではないかとも考えさせられました。

イチロー選手は野球のプロであり、
お坊さんは僧侶のプロなのです。
私はモノ作りのプロになりたいのです。

最後の質問コーナーで、質問してみました。

「お坊さんが座禅されているときは、何を考えているのですか?
さっき座禅体験中、私の頭の中には晩ご飯のことや、明日の仕事のことが
巡ってしまって…これは座禅的にOKなのでしょうか?」

この問いに対してお坊さんはこう答えました。

「僕たちも、厳しい修行の中で、座禅中に眠くなってしまうことがあって…
昨日のスポーツ観戦について思い返したり、
あと10分座禅したら、大好きなケーキを御褒美に食べてやる!
って考えたりしています。」

てっきり「私は無の境地に達していて何も考えていません」というような
崇高な答えが返ってくるかと思っていたのですが…
自然な自分の心の声に向き合えることも、
「自分の定点観測地点」を見つけるために大切なことだよ!ということを
教えてくれているようなきがして、ちょっぴり嬉しい回答でした。

私も自分自身の心に素直になって、
そして「モノ作りのプロ」という姿に向かうための観測地点を見つけ、
その中で自分の「芯」を作り上げていきたいです。

そしてまだ、何に儀式的になったらいいのかも分からない部分もありますが、
おそらくこれは、モノ作りをたくさんしていく中で見つけていくものと感じています。

そのためにも、毎日のモノ作りの仕事をがんばりたいと改めて感じさせられる
座禅体験教室でした。