Reports レポート

ニフティクリエイティブデザイン部の部員が参加した、「セミナー」や「展示会」のレポートです。

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担当- 三瓶 香奈

日付- 2012年07月09日

ブログは名刺

イベント風景

クリエイティブデザイン部のディレクター、サンペイ(本名)です。

数カ月前、3月の話ですが、クラウドファンディングの[GREEN GIRL]さん主催のイベントにお邪魔してきました。
『社外にクリエイティブな同期をつくろう2012、第2回』、テーマは[ファッション・お菓子・お酒とブログ]。

ブロガー目線は山口氏、ブロガーを活用する企業目線は関根氏が、個人発信コンテンツ=マイクロメディアについて語ります。
場所は渋谷にあるクリエイターのためのコワーキングスペース[co-ba]。ライブラリーもオープン、何かと話題になってる場所ですね。

■イベント概要

//公式サイトより転載
ソーシャル時代だからこそ『クリエイティブ』な発想で話し合えるリアルな仲間をつくりませんか??
ゲスト講師と一緒に、ソーシャル時代の「セルフブランディング」「自己発信」のヒントになる発想について一緒に考えましょう!!
自分の好きなテーマでブログを更新していたら、メディアから声がかかり、いつの間にか仕事になった・・・
最近、そんな話を聞かれた方もいらっしゃるのではないかと思います。
今回はソーシャル時代において、ますます注目を浴びるそんなマイクロメディア『ブログ』と、その書き手『ブロガー』に注目します。
会社につとめていても、フリーランスで仕事をしていても、自ら事業を興していても、クリエイターであっても、 マイクロメディアを有効に使うことで、自分の「やりたいこと」に近づくことができるはず。
トークやディスカッションを通じて、「ブログ」を中心としたマイクロメディアの可能性と未来を探ります。
公式サイトより転載//

GREEN GIRLのイベント案内ページ

 GREEN GIRLさんのイベント案内



二人が語ってくれた内容をサンペイの主観をまじえてまとめてみました。以下どうぞどうぞ。

キーワード

・ブログは名刺代わり
・エッジのきいたブロガー
・好きな知識は消費するより広めるべき
・特化すること
・プロと素人のブログ価値
・中間の親近感

ゲスト講師

山口結花 氏

山口結花 氏
ファッションブロガー。VOGUE girlのブログなどで活躍。


関根康人 氏

関根康人 氏
ニフティ株式会社。@niftyスイーツ部酒コミュを立ち上げた。


ワンモアの沼田氏

司会はGREEN GIRL運営元、ワンモアの沼田氏。


山口結花氏の個人ブログ論

<なぜはじめた?>

海外のファッションブログはクオリティが高い。
素人とは思えないハイレベルでセンスのいい写真。 ポジティブで元気がもらえる文章。
その頃、こういうタイプのブログは日本に存在していなかった。
ならばやろう、と思い立ち、ブログで扱うテーマのフォーカスを[ファッション×IT]に定めた。

これにはおまけがあって、実は今年の抱負は雑誌にのることだったのだが、なんとびっくり、夢はあっさり叶ってしまった。
アナログなファッション業界でデジタルなITジャンルは珍しがられて、見事、VOGUE girl(2011年3月創刊)のブロガーに選出される。

Yuka ブログ

http://blog.talk.vogue.co.jp/yuka/


<ブログのポリシー>

・オタクであること
・ほかの人に負けない特徴を作ること
・ファッションとITから外れた内容は掲載しないこと。

<つまり、ひとつのテーマに特化したブログを作ること>

ひとくくりにファッションといえど、靴好き、素材好き、など細分化された方向性があり、
ファッションにプラスする要素でさらに特化したほうが、面白くなると予想してブログ運営してきた。
有名人ならば世間はプライベートに関心があるからカレーを食べただけのブログエントリーでも反応はいい。
しかし、素人がカレーを食べたってちっとも面白くない、と考えた。

[ファッション×IT]以外のネタはNO。
[今日のランチはカレー]記事はNG。
特化したテーマからブレないことを重要視した。

<ブログは名刺がわり>

ファッションが好きです、と言うよりブログURLを渡すほうが、 よほど自分がたくさん伝わる。
テーマをしぼってエッジをたてたことで、他人から見たとき自分が何ができるかが明確になった。
フリーランスで写真をとる、取材をする、ファッション記事を書くなど依頼が増えている。
確実にブログが名刺の役割を、 いや、それ以上のPR効果を果たしている。
※4月から働く企業が激務ゆえ、ブログ更新が滞って名刺の鮮度落ちが最近の懸念。


優良ブロガーの見分け方

続いて関根氏。

<なぜブロガーを起用する?>

・嘘がない
・ユーザーが共感を得やすい
・企業が伝えるよりメッセージが届く
・ブロガーの固定ファンがいる
・ブロガーを獲得することで、固定ファンのリーチも得られる

<起用ポイントは?>

・信頼感
・親近感
・シーン選択

スイーツブロガー「ナマダ」

スイーツブロガー「ナマダ」

<優良ブロガーの見分け方は?>

・PVは参考程度にしか見ていない。メイン指標は別
・ブログテーマが一点集中であること
・何かに特化していることがとても重要

ここでも、テーマの特化がポイントにあがった。
普通の人が普通の内容を書いて誰が喜ぶのか。
知人友人ですらそんなもの喜ぶかどうか怪しいものだ。

<事例紹介>

重ねドルチェ特集ページ
・スイーツライターに語ってもらう(専門性)
・スイーツ好きブロガーに語ってもらう(親近感)
の2面から興味を深められる構成にした。

東京メトロ特集ページ
クライアントからの要望: スイーツの土産を作りたい
@niftyスイーツ部に登録していただいているスイーツ部員と、著名ブロガーの知識を結集!アンケートをとり、開発会議を行いながらスイーツのお土産になる商品を新しく開発することが決定した。
ここでのブロガーのメリットは、バズを起こす環境になりうる点である。

スイーツ部と酒コミュ

スイーツ部と酒コミュ

ふたりに1つ質問をしてみた。

「読者モデルのブログと専門家したブロガーの違いは?」

読者モデルは芸能人と一般人の中間。親近感がある。(関根氏)
読者モデルと比べて、ブロガーは編集やエディトリアルに近い。(山口氏)

だそうだ。ブロガーを目指す方、ご参考まで。

余談だが、
ヒットするブログにはきれいな写真が必要!
と二人とも断言していた。

おわりに

会社も自分も絶対の保証なんてないと皆が思い知ったこのご時世、 どう人生を担保して生きようか?ぱっと思い浮かぶ方法は2つ。
・絶対的に安全な場所を確保して定住すること
・自分の商品価値を高めて市場価値を得ること

後者を選ぶ人々を強力プッシュしてくれるツールがソーシャルメディアだと思う。
小さなつぶやきが世界を揺るがす蟻の子Twitter、善意とPRのFacebook、セルフメディアの個人ブログ。

ソーシャルメディアとは小さなマルチ(宗教チック)。
閉ざされた世界のカリスマが誕生する。
他人の価値観を認めない人が多いのも特徴で、
信頼作りのための自分ブランディングに励む人が多い。
(by GREENGIRL 沼田氏)

閉じた世界とはまことに言い得て妙だと思った。
ブログよりもclosedされた狭い世界がFacebookである。
知人友人たちに囲まれた実名世界で発言していて、周囲にどう見られるか気にならないわけがない。

息苦しさと閉塞感を感じ、次第に言いたい事を言えてないフラストレーションが
廊下スミの綿ぼこりのようにそこかしこにあるのを感じるのは、私だけではないはず。

企業に属さなくとも個が価値を持って活動できるのは、
それを好む人にはたまらなく自由で魅力的、かつチャレンジングな働き方。
ただし、世の中は個の価値を持って強みにできる強者ばかりではないし、
人生にはフルパワーで働けない状況だってある。
企業の中で安穏と生活できる時代は終わったと感じながらも
「人はいつでもあがり続けられるわけじゃないよね」と話していたある人の言葉、ふいに思い出した。

自分の持てる力を発揮して強く自由に生きる人、
ある程度の収入でOK!仕事の優先度が高くない人、
何らかの理由で普通の域で働けない弱さを持ち合わせる人、
今後の社会は、レイヤーが今まで以上にくっきり分かれて差別化されていくのではないかなと思う。
(ただし前述の人は「共存だ」と反論していた。どっちが正しいのだろう)