Reports レポート

ニフティクリエイティブデザイン部の部員が参加した、「セミナー」や「展示会」のレポートです。

アイコン画像

担当- 三瓶 香奈

日付- 2012年08月09日

カンヌライオンズ2012:モバイル傾向まとめてみました

こんにちは。夏が好きすぎるディレクター、サンペイです。
吉田戦車さんのサマータンクを愛読しています。もうずっと夏でいいよ!


さて、そんなサンペイが今年のカンヌへ行ってきたそうですよ。
Cannes Lions International Festival of Creativity 2012

カンヌライオンズは近年、フェスティバル名に「Advertisement」と掲げるのやめて「Creativity」とし、毎年のように部門を増やしながらマーケティング寄りに複雑化しているので、カンヌライオンズは広告業界の住人でなくても勉強になるともっぱらの噂です。増やしてくれてありがとうございます。おかげで広告業界じゃない私も参加できました。

2012年のトピックは、モバイル部門とブランデッドコンテント&エンタテインメント部門が新設されて合計15部門になったこと、ですか。
忘れてはいけないビッグトピックは、ダン・ワイデン氏とヘガティー卿の夢の対談。特にダン・ワイデン氏がおそろしくチャーミングで・・・・おしゃれなカーネルサンダースかと!笑顔がめちゃくちゃ魅力的でユーモアがあってステキ。
そして、googleの協賛っぷりが目立っていました。Creative Sandboxを出して、Re:Briefを投下。

今回のレポートは、私たちのウェブ業界に近いところ、モバイルについてまとめてみます。

まず、今年のカンヌにおけるモバイルの扱いは、ソーシャルと連携するためのツール、または、ユーザーにリッチなExperienceをもたらすガジェットであるように見えました。なにしろ初年度なので、応募する側も審査する側も様子を見つつ手探り状態だったようです。モバイル部門グランプリはコカ・コーラ&Googleのデジタル広告でしたが、全体を見渡しても、なんというか、ほかにもあるんじゃ・・?と思わずにいられませんでした。ウェブ界隈の参入が少ないせい?
ちょっともやっとしましたが、今年の結果を踏まえて、2013年にまた各国から仕掛けてくるはずなので楽しみに待つとして。

さて、そろそろいきますか。
モバイル部門とダイレクト部門を中心にモバイルを扱った事例をピックアップしてみますね。

モバイル作品ピックアップ

SNS(連携)/ゲーミフィケーション(演出)
NIKE+ FUELBAND(NIKE)

NIKE+ FUELBAND

手首のバンド・ガジェットに始まるスマホやPCのデータ連携、ソーシャルとのコネクト。ゲーム要素で引き込む設計。
ナイキさん、2年かけて開発しました。ナイキさん、本気です。
プラットフォームをどかんと拡大、運動する人というより動く人すべてをターゲットにして商品をリリースしました。

カンヌでは、新しく拡大されたプラットフォーム、プロモーション戦略、デザイン、ガジェットの仕組み、
全部ひっくるめてパーフェクト!と賞賛されまくっていました。

モバイルの活用というより全体施策を考えるときのお手本にしていいと思います。

参考:15分で売り切れ!?上陸前に知っておくべきNIKE+FuelBandのすごさまとめ

AR(演出)
BAND-AID Magic Vision(ジョンソン&ジョンソン)

BAND-AID Magic Vision

これ、カワイイですよねぇ・・・。
振ったりすると中のキャラクターがぶんぶん振り回されたりして、かわいい!遊びたい!と率直に思いました。子どもが喜ぶ様子にも真実味がありました。(それは使わないだろう、と思わずにはいられない作品もけっこう多いのです)

思ったら、ケンタッキーさんがARキャンペーンを展開中。 こちらはバンドエイドのかわりに指輪を媒介に使っています。 KFCアプリのダウンロードがどのくらい増えたのか知りたいなぁ。
スマホでファイヤー!!

位置情報(即時性)
POINT AND FLY(スカンジナビア航空)

POINT AND FLY

タブレットマガジン内の航空会社の広告。タブレットを向けると方角にある都市のフライトチケットの値段が表示されます。
まだトライアルなムードだからなのか、とりあえず試している印象です。タブレットの出荷台数は今後じわじわじんわり増えますし、インタラクティブ性の高さもタブレットの特長。今後どんなクリエイティブが出て来るかと思うとワクワクしちゃいますね。どんなものがヒットするんでしょう。

Backseat Driver

■SNS/GPS/AR/ゲーミフィケーション 

Backseat Driver(日本)
リアルタイムに位置情報を取得して手元のアプリでドライブゲームが楽しめる仕組み。
アプリ連携が重くてややプロトタイプ状態という噂。カンヌライオンズCyber部門、ゴールド受賞。

QR Prototype Chase

■二次元バーコード/ゲーミフィケーション

QR Prototype Chase(ドイツ)
新車のまわりをQRコードでくるんで街を走らせました。コードをあつめるとバッジをゲットできたり何だと仕掛けたそうな。これだけ貼付けたら中身が何でも見た目変わんないとか言ったらダメ。

PAIN SQUAD

■ゲーミフィケーション

PAIN SQUAD(カナダ)
病気の子どもがミリタリーミッション風に楽しみながら病状チェックができる仕組み。面倒だったり気乗りしない気持ちを上手く盛り上げてくれるワッショイの好例。

Sunny Sale

■QR

Sunny Sale(韓国)
今年の韓国イーマートは昼のあいだだけ影ができてコードが完成するクーポンでした。
でも韓国の代理店の方に聞いたらアワード用だよ、との覚めた回答。
アイディア賞だよね、たしかに、うん、、、、。

Fake Ad

■その他・タブレット

Fake Ad(ブラジル)
こういう面白仕掛けの広告は増えると思う。

PACK YOUR HBO

■その他・スマホ&タブレット

PACK YOUR HBO(HBO)
出張や旅行の移動時間に何をする派ですか?
到着までのフライト時間は4時間?ならば4時間分のドラマをあなたのiPad(iPhone)に詰め込んでいきましょう。Sex and the Cityなどで有名な放送局HBOのアプリです。
移動時間ぶんだけ、という購入方法のアイディアがいいですね。

Key Free Login

■その他・Bluetooth

Key Free Login(フォード)
カンヌSHORTLIST(一次審査通過作品)止まりで入賞はしていませんでしたが、ありえそうな未来だなぁと思って。Bluetoothなどを使って自分のスマートフォンを車のキーにしちゃいましょう。仏フォードが開発中のアプリケーションです。
セキュリティとの兼ね合いが壁になりそうと思った私は日本的思考なのかも。

Happiness Refill

■その他

Happiness Refill(ブラジル)
ブラジルのWi-Fi は、基本的に有料なので、お財布に余裕のない若者にはちょっとキビシイ。Wi-Fi接続のクレジットをリフィルできる嬉しい仕組みを提供。コカ・コーラの若者向けブランディングです。

TIP OFF

■その他

TIP OFF(オカモト)
これもカンヌSHORTLIST。シンガポールの作品。
国も世代も超えて、若者の心配・関心事はいつも同じです。しょうもないけど、面白い!

モバイル作品ピックアップ

最後に、作品を見たり、普段得ている状況からキーワードを抽出してみました。
解説すると長くなるので省略しますが覚えておくといいことがあるかもしれません。
3年後のモバイルってどうなっているんでしょうね。

キーワード




後編【カンヌライオンズ2012:SNS編】もどうぞ!