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2012年5月号

mockup vol.3

自由研究

チョイチョイテルミン

今月の自由研究は「ブラウザ上で動くテルミンを作る」です。
テルミンとは、1919年にロシアの発明家テルミン氏が発明した「世界最古の電子楽器」で手に直接触れず、両手と楽器の距離で音の高低・強弱を調整します。今回は、Google Chromeで利用可能なHTML5の技術「Web Audio API」や「Canvas」を利用して、「テルミン」をブラウザ上で再現してみました。
参考: テルミン - Wikipedia / http://ja.wikipedia.org/wiki/テルミン

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チョイチョイテルミン

今月のあれこれ

  • 今月のテーマは「東京と地方」愛媛弁(?)でお届け

    webデザイナーのハマーです。上京して早10年。大学を中退したり、就職して挫折したり、お金に苦労したり、スマホ買ったり…
    東京でさまざまな経験をさせていただきましたが、まだまだ知らないことだらけです。今月は、東京と地方の温度差、そして最近地方から起きているデザインのムーブメントについて、“地方出身のデザイナー”という立場からお伝えしたいと思います。
    ※雰囲気を出すため、一部出身地愛媛の方言でお届けいたします。

    アイコン画像

    担当:WDハマー
    (webデザイナー)

  • 新しいビル

    ヒカリエやー!

    先日新しくできたばかりの渋谷駅ビル「ヒカリエ」に行ってきたんよ。オシャレで高価なショップばかりで行き場がないなと思うとったけど、後述するデザイナーのナガオカケンメイさんプロデュースの「8⁄」というフロアではお年寄りから若い人までいろんな世代のお客がおって、地元の公民館を思い出したわ。ワークショップやコワーキングやらの施設もあって、まさに“都会の公民館”やね!

  • 上京映画

    蒼井優主演映画 「ニライカナイからの手紙」「洋菓子店コアンドル

    「上京したての田舎者を演じさせたら、蒼井優さんの右に出るものはおらん。」と勝手に思うとる。
    映画自体はシンプルなストーリーなんやけど、顔をくしゃっとさせながら怒ったり泣いたりしてみせる彼女の迫真の演技に、上京者の悲哀を感じる。美しい泣き顔を作られていたら、「東京かぶれや!」と全く共感できん映画になってしもたやろね。

    明るい未来を夢見て上京したけれど、思うようにいかず、周りに理解者もおらず、一人孤独を感じる夜。劇中、「九州に帰る」と言った主人公に、実家の祖母が「早く自分の居場所を見つけなさい」と言った台詞が突き刺さる。もう後戻りなどできんのよ…。

  • デザインの新しい価値

    書籍 「ニッポンの風景をつくりなおせ―― 一次産業×デザイン=風景

    そもそも一流のデザインってなんやろうか?青山、表参道、六本木...etc.のお店に並んでいる、おしゃれな商品を作ることなん?でもそれを「かっこいい」、「必要だ」と思うとる人って、そんなにおるん?一部の人を喜ばせる事だけにデザインの意義があるんかね…

    梅原真さんの「ニッポンの風景をつくりなおせ―― 一次産業×デザイン=風景」という本を読んだとき、一つの答えが出た気がした。
    梅原さんは、お金がある大企業からの依頼は断り続け、一次産業と関連のある仕事しか受け付けないデザイナー。彼は、かっこつけたデザインで素材を過剰に飾りつけようとはしない。田舎の素朴な製品の良さをありのまま伝えるべく、生産者と密にコミュニケーションを取りながら、極力シンプルで誰にでも伝わりやすいデザインをするよう心がけとる。

    彼がデザインをする目的は、その商品が売れることではなく、「その風景が残ること」だという。彼の本の中で特に印象に残ったのは、高知の砂浜を美術館と見立て、何もない砂浜にTシャツを展示するイベントを毎年行うことで、人を集め観光産業を生み出し、バブル期の大規模リゾート開発から美しい砂浜の風景を守ったというエピソード。デザインの力はお金や権力などの強大な力から、自分の大切な風景を守ることだってできる。そこにとても感動したんよ。

  • デザインされていないデザインの魅力

    雑誌 「d design travel

    ナガオカケンメイさんというデザイナーが編集しとる「d design travel」という雑誌がオススメよ。「d design travel」は旅行誌なんやけど、普通の観光紹介とは違って、地方をデザインという観点から紹介しとる雑誌なんよ。私たち若い世代にとって地方観光は「古臭い、ダサい、渋い」イメージが強いんやけど、この雑誌によって東京にはない地方のかっこよさを認識した若者たちが、近年のスローライフブームもあいまって、「d design travel」片手に地方観光する流れができとるらしい。

    この前ナガオカさんのトークイベントに言ってきたんやけど、不思議な人やった。尖った感じのない、素朴でユーモア溢れるキャラクターやった。彼はデザインが大好きなんやけど、表面的な形だけのデザインに疑問を持っとって、地方に昔から存在する、長く使い続けられるロングライフデザインの価値を再評価し、「デザインされていないデザインが一番かっこいい」と言うとった。

    前述した梅原真さんと同じで、「d design travel」は採算度外視で、デザインの力で地方活性の手助けをするという信念と、賛同者の支えによって成り立っとるらしい。その姿勢に頭が下がるわ。

  • 有名人との接点

    デイリーポータルZ

    東京に住んどって一番得することは、有名人に直接会って話をしたり、あわよくば一緒に仕事をする機会が持てることや。
    実家にいる時から知っとった「デイリーポータルZ」の編集長林雄司さんと仕事ができるなんて、高校時代の私に教えてあげたいわ。
    林さんのブレスト会議に参加し、常人には到底思いつかないアイデアを連発されるされる様を間近で見て、格の違いを感じたわ。

  • コミュニケーションの大切さ・難しさ

    コミュニティデザイン

    この前テレビ番組で紹介されとった山崎亮さんの「コミュニティデザイン」がすごかったわ。「コミュニティデザイン」を簡単に言うと、例えば「まちづくりのワークショップ」や「住民参加型の町おこし」など、目に見えないものをデザインする事なんやけど、そのやり方がハンパなかった。
    山崎さんはコミュニティデザインを手がける地域に赴き、山崎さんを快く思うていない地元住民たちとも、じっくり皆が納得するまで話し合うんよ。
    私も田舎出身やけん、よそ者への不信感があるのはようわかっとる。田舎のおじいちゃんを納得させるなんて本当にすごい事やと思う。その話し合いに何日も何カ月もかけたりしとるらしいわ。
    非効率かもしれんけど、実はそれが一番の近道なんかもしれんね。

    「作って終わり」では良くない。「いいものができた」と依頼主が納得できるデザインを目指さんと。それにはもっとコミュニケーションをとらんといけんと思うた。

  • 海外のデザイン

    輸入書籍

    東京では海外のデザイン書籍を取り扱っている書店が多く、よく覗きに行く。(写真ばっかりなので英語でも大丈夫!)
    その度に、自分を「井の中の蛙」やなぁと感じることが多いわ。海外のデザインは発想も自由やし、表現の幅が広い。(その分過激なデザインも多い)

    六本木の青山ブックセンターが程よいセレクトでお気に入りやわ~。

  • あとがき

    記事を読み返すと、東京の不平不満が多い…。
    でも基本的に東京は好きです。

    東京に来て、地方ではかなわない「夢の仕事」に就くことができました。記事に書かせていただいたデザイナーさんも、東京で実力を身につけられた上で、このような境地に達せられました。
    私自身まだ東京に馴染めていないのも、東京に違和感を感じる原因になっているかもしれません。東京をマスターするために、もっと東京にかぶれようと思います。

Next mockup

来月の自由研究は、クリエイティブデザイン部のデザイナーがお届けします。デザイン部にきてもうすぐ1年になるフレッシュ女子デザイナー。イラストが得意な彼女の作品をお楽しみに。
公開は2012年6月9日 12時頃予定です。

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